2022.04.10 13:00
孝情を育む 35
父母の愛の姿勢 三つのポイント
家庭教育部長 蝶野知徳
『ムーンワールド』で連載中の蝶野知徳・家庭教育部長による子育てについてのエッセーを、Blessed Lifeでもお届けします!
孝情を育む子女教育を考える上で、どんな思いで向き合えばいいのかを端的に分かりやすく解説します。
子女は現在を見ている
教育は常に、未来を信じ見つめながら進めていくものです。しかし時には、子育てに難しさを感じ、自分が選択してきた行動を後悔して、思いが過去に戻ってしまうことがあるかもしれません。過去を振り返れば、どんな親にも、子女に対して本性的な心で対することができたとき、堕落性で対してしまったときの、両方があるものです。
元来、子女には親を信じたい心があります。ですから過去を後悔するよりも、今の瞬間からでも心を立て直し、真心で接していくことが大切です。そうすれば、子女はその親の接し方から親の真実を見ようとしますから、過去に堕落性で対されたとしても、次第にそれらを忘れていくようになるのです。
①感謝の心で接する
天の願う父母の心であるために重要なのは、み言が示す価値で、いかに自分自身を原点に立ち帰らせることができるかです。つまり、神様から授かった貴い子女という「感謝」の心で、自分の心をいかに主管していくかにあります。
過去の失敗を後悔する心が強いと、愛する力が出にくいものです。しかし感謝の心が強いと、後悔よりも悔い改めの心が強く出てきます。こうして内面が蕩減される条件が立ってくれば、愛が発露してきます。
神様にすべてを「感謝」することは、私たち人間が、神の子としての原点に帰っていくために必要なプロセスです。「感謝」は私を「純粋」にします。良心作用も強くなり、子供の気持ちも悟らされるようになるものです。
②すべてを受け入れる
子女に対して葛藤したり、腹立たしく感じたりと、難しく感じる面があっても「親としての最善の心」で接するには、どうすればいいのでしょうか。
まずは自分の思いの物差しを捨てましょう。成長過程における一つの段階、「今あるべき姿」として認めてしまい、丸ごと受け入れてみるのです。そうすれば、受け入れた分だけ、愛する道が開かれていきます。
③父母の愛の体恤
過去を後悔せず、父母の愛を今、信じて待っている子女の心に焦点を合わせてみましょう。
天を愛するように感謝の心で純粋に子女に対することです。そして現時点を丸ごと受け入れてみれば愛が流れ始めるのです。
子供の年齢に関係はありません。これらのことは、復帰途上にある私たちが、父母の愛を体恤していくための原則になっていくでしょう。
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次回は、「感情を受け止めて言葉で表現してあげる」(最終回)をお届けします。