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松本雄司氏
夫婦愛を育てる16のポイント 1
はじめに

 「夫婦愛を育てる16のポイント」を毎週木曜日配信(予定)でお届けします。
 人気シリーズ「愛の知恵袋」(APTF『真の家庭』に連載)でおなじみの松本雄司先生が、男女の違いから夫婦生活に至るまで、夫婦愛のポイントを分かりやすく解説しています。

松本 雄司・著

(光言社・刊『夫婦愛を育てる16のポイント』より)

はじめに

 夫婦関係のことを研究してきて、深く感じていることは、夫婦の愛情関係というものは、私たちが考えているよりも、はるかに、はるかに、繊細で壊れやすいものだということです。

 私たちが結婚生活を始めてから、思いもかけない形で、衝突や葛藤(かっとう)が生じてくるのは、「夫婦なんだから、これくらいのことは言っていいだろう」とか、「もう信頼関係があるはずだから、これぐらいはいいだろう」と思って採った態度が、予想に反して相手の心を傷つけ、反発を呼んでしまうからです。

 そういう意味で、夫婦の愛というものは、成熟して、完成してからは、いかなる力をもってしても破壊できないほど強固だが、まだ芽生えたばかりの幼い新芽の段階では、ちょっとした嵐や日照りにも、たちまち致命的な打撃を受けてしまうほど、敏感で繊細であるということを、よく知っておく必要があるようです。

 夫婦は仲良くなるにも、あるいは、険悪な関係になるにも、そこには、必ず原因があり、それを左右する法則があるということを感じます。夫婦がうまくいかなくなる原因は何か、そして、どうすれば永遠に一緒にいたいと思うほどの理想の夫婦に到達できるのか。そういった内容のエキスを、一冊にまとめてみたのがこの本です。

 神様の恩恵を受けて出発したすべての祝福家庭が、生涯をかけて目指している理想家庭の建設のために、本書がその一助になれば感謝にたえません。

2006年820日 著者

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 次回は、「相手の欠点が気になる」をお届けします。


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