ズバリ解決天宙大学 190
「わざとじゃない」と言ったら親から怒られました

シリーズ・ズバリ解決天宙大学 190

　このコーナーでは、『ムーンワールド』に連載されている「ズバリ解決天宙大学 なんでも質問コーナー」を、毎週土曜日にシリーズでお届けしています。子供たちの純粋でユニークな、そして本質を突いた質問がこのシリーズの読みどころです！

Q：家で弟にぶつかったり、牛乳をこぼしたりした時、「わざとじゃない」と言ったら、親から怒られました。どうしたらいいですか？（小5女子）

A：もっと気を付けて行動すれば起きなかったかもしれないということも多いものです。それを認め、素直に謝りましょう。

　わざとでなくても、結果的に相手に迷惑をかけてしまったり、痛い思いをさせてしまったりしたのなら、謝らなければなりません。
　それが身体的なことでも同じです。相手が、傷ついたことに気付いたときには、謝らなければなりません。

　大人でも、「悪気はないんだから」などと言い訳をする人がいますが、大人の世界では、慰謝料を請求されたり、刑法に触れて裁判になることもあります。

　謝ることができないのは、自己中心の思いがあって、相手の立場に立って物事を考えることができないからです。

　大切なものを壊されたとき、突然ぶつかられたとき、服を汚されたとき、どんな気持ちになるでしょうか。そして、さらに「わざとじゃないもん」と言われたら、どんな気持ちになるのか、相手の立場に立って考えてみましょう。

　人のことも、自分のことのように思い、感じる世界が天国です。誰かが喜んでいるときに、一緒に喜び、悲しんでいるときにそばに寄り添い、慰めてあげる、そういう人になりましょう。

　トラブルは、もっと気を付けて行動したり、話したりしていれば起きなかったかもしれない、ということが多いので、自分に全く非がないということはめったにありません。それを認め、素直に謝りましょう。

---

　次回は、第191回「中学校で友達ができるか心配です」をお届けします。