【光言社LINE公式アカウント編集者の声】
音楽で伝道?

 皆さん、こんにちは。
 光言社LINE公式アカウント編集者の声です。

 私は幼い頃、「光の子園」という幼稚園に通っていました。
 そこでは月曜日に礼拝があり、さまざまな聖歌や愛唱歌を歌って始まります。
 皆で歌を歌うその時間が大好きでした。

 ちなみに最も好きだった聖歌は63番「山に育む」です。
 「われらを包む愛の姿 さらば行かん 神の愛の中へ」の部分が特にお気に入りで、なんとなく本当に神様の愛に包まれているような、特別な気持ちになっていました。

 小学生になると、礼拝で歌う「オリニソンガ」にも影響を受けました。
 聖歌とはまた違うそれらは、小学生にも分かりやすい歌詞と曲調です。聖歌より覚えやすく、意味も理解して歌うことができたので、より深く影響を受けたのではないかと思います。

 一般的にも、音楽が子供に与える教育効果は大きいとされ、心身の発達にも関わる重要な要素だといわれています。
 キリスト教会では「賛美歌学」というものが存在し、子供の賛美歌についての考察も進んでいます。

 『キリスト教とともに学ぶ音楽』の著者の一人である塚本潤一氏はこう言います。

 「宗教改革者ルターは『牧師は言葉で説教をし、会衆は賛美で説教をする』と語ります。『こどもさんびか』をみんなで歌うことによって、『み言葉の伝道』となるのです。ですから賛美の核には『聖書の言葉』あるいはそのパラフレーズ(他の言葉で元々の文や一節を言い換えること)が用いられなければなりません」

 つまり賛美歌は言葉が重要であって、そのため「よい子」「強い子」のような歌詞が使われることが多いというのです。

 また、日本の聖書学者であり賛美歌学者でもある水野隆一氏は「歌は強い力で無意識のうちに歌う者の心の中に入っていきます。賛美歌を作り、そして編集していく作業は、非情に優れて宣教的な働きだと思いますし、歌詞だけでなくメロディーもまたメッセージを伝えるもの…」だと語ります。

 日常の中で聞く機会の多い「歌謡曲」も、もちろんいい歌詞・曲調のものはたくさんあります。しかし、特に日本においては「神様」という存在が出てくる曲は少なく、その意味もやはり宗教的なものではないことが大半です。日本の文化・生活圏にはキリスト教の影響が少ないからかもしれません。

 人間の脳の成長は6歳までに9割が完成し、小学校を卒業する12歳でほぼ完成するといわれています。
 成長段階に聞く音楽が子供の情緒や発達にも影響を与えるというのはよく知られています。
 そうであれば、この期間に子供にも分かりやすい愛唱歌やオリニソンガを学ぶことは、神様に対する感性や情緒を育む助けになると言えるのではないでしょうか。

 このように、ぜひ多くの人に学んでほしい!と筆者が思っている「オリニソンガ」が、リニューアルされました!

▲詳細はこちらをタップ

 たくさんの聖歌とオリジナルソングを、楽しいイラストと共に掲載しています。

 歌詞の表記も小学校で習う漢字の基準に整え、さらに見やすく、歌いやすくなりました。

 オンラインショップの「天一国オリニソンガ」のページでは、伴奏の音源データもダウンロードできます。

 ぜひ、教会学校や家庭礼拝の場でご活用ください♪

(和)

参照:研究論文 子どもの歌の現在(1「子ども賛美歌」を視座として上出 惠子