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中和新聞セレクト Vol.3
生活信仰のすすめ

 毎週2回(火、金)、さまざまなコンテンツを配信している『中和新聞』。Blessed Life編集部が同記事のアーカイブスからおすすめのコンテンツをセレクトして皆さまに紹介します!
 第3弾は「生活信仰のすすめ」(家庭カウンセラー:内田由喜氏)のシリーズを毎週水曜日(予定)にお届けします。
 同コンテンツは『中和新聞』2020年4月から連載中のシリーズです。

11回 万物主管・「食」について〈前〉

(中和新聞 2021年8月20日 通巻1386号より)

 今シリーズでは、信仰の基本的な在り方や実践について考えます。日々の生活を通して神様を感じる生活が大切です。万物主管の中の「食」について、2回に分けてお届けします。(『祝福家庭』での連載を整理したものです。文責・編集部)

[Ⅰ]生きるために必要不可欠な「食」

 まず、真のお父様のみ言を紹介します。

 「皆さんが食べている食べ物は、すべて実りです。すべての万物の実りを食べているのです。美しさの種の本体、美しさの生命体が縮小した物を食べているのです。
 私たち自身がその価値ある物を食べている以上、それを価値ある愛を中心として完成するために、大きくなるために食べていることを忘れてはいけません。そのような心をもって食べれば、病気にもならず、健康によく育つことができるという話が成立するのです」(天一国経典『天聖経』第6篇・第3章・第3節・27)

①胎児の成長は「食」に影響される
 神様が創造された人間の体は、数十兆もの細胞の集合体です。各細胞は毎日、新陳代謝を繰り返し、成長しています。そのために必要なのが、栄養素です。

 栄養素は、①体を動かすエネルギー源となり、②体をつくる要素となって、③体を調整し、④食欲を満足させ、生活を豊かにしてくれます。そのために、栄養素をバランス良く摂取できるのが良い食事なのです。

 細胞は、細胞同士で情報の伝達や交換をし合っています。特に神経系の細胞は、活発に情報伝達や情報交換をしています。ですから、この機能が正常に働かなくなると、精神障害や肉体的障害が起きてきます。

 脳の形成は、精子と卵子が出合って受精卵になった後、18日目頃から始まると言われています。母親のおなかの中で細胞分裂を続けながら成長する胎児は、妊娠5か月頃から、母親が食べたものが分解されてできた栄養素をへその緒を通して受け取るようになります。受け取った栄養素のおよそ半分を脳の成長に使うというのです。

 妊娠9か月になると、胎児の脳の神経細胞数は大人とほぼ同じになります。これを考えると、母親がどのような栄養を胎児に送るかが、とても重要となるのです。

②かむ力=生きる力
 私たちが健康に生きるためには、「食べること」が必要です。それを支えているのが口であり、かみ砕く力(咀嚼〈そしゃく〉力)です。

 食べる物や食べる人の年齢によって違いがあると思いますが、私たちは、「一口30回はかんで食べるとよい」と教えられてきました。
 咀嚼の目的は、食べ物を細かく砕いて唾液と混ぜ合わせて「食塊」を作り、飲み込みやすくすることにあります。細かく砕いたほうが安全に摂取できるうえ、消化吸収の助けにもなります。

 また、かむことで脳内の血流が増え、脳が活性化します。よくかみ、味わって食べることで得られる満足感は、「心の栄養」にも欠かせません。さらに、短気な性格であっても、食べ物を変えたり、よくかむように気をつけるだけで、短気がかなり改善されると言われます。

 「正しい食べ方」を身につけ、咀嚼力を鍛えれば、それが生きる力となり、知能や心身が順調に成長していくと言われます。かむことは、身体面にも精神面にも良い影響をもたらすのです。

▲「正しい食べ方」を身につけると、生きる力となり、心身に良い影響をもたらす

③「かみ合わせ」と「虫歯」に注意する
 正しいかみ合わせとは、咀嚼に関わる組織の調和が取れた状態です。

 かみ合わせが乱れると、顎(あご)関節に大きく影響します。顎関節は体の軸である背骨につながっていて、全身のバランスを取る際に大切な役割を果たしているのです。また、首から上の筋肉とも密接に関係しています。

 そのため、かみ合わせが乱れると全身に悪影響が及び、さまざまな症状を引き起こすのです。このことで心配な点があれば、早めに治療を受けましょう。

 1983年、来日された真のお母様が松濤本部で語られたみ言の中で、とても印象に残っている内容があります。

 「神様が創造された本然の素晴らしい万物を頂いて成長する私たちです。しかし、私に虫歯が1本でもあったら、創造本然の万物の味を味わうことはできません。また、『歯を食いしばって頑張る』という言葉がありますが、虫歯があると歯を食いしばることができません」

 神様が私たちのために創造された万物、食べ物に感謝して本然の味を味わいたいものです。最後に、お父様のみ言を紹介します。

 「愛する心をもって食べ物と向き合うとき、その食べられる食べ物は、『あなたの血と肉になり、力になって神様を愛することのできる元素として私が吸収される、この驚くべき事実に感謝します』と言いながら、早く口に入っていこうとするのです。……愛の実を食べて生きるという概念を中心として愛し、神様の本質的愛と一致する立場で食べて感謝する人は、病気にもならないというのが理論的な結論です」(天一国経典『天聖経』第6篇・第3章・第3節・26

「御飯を食べるときは、その御飯の価値を知って食べなければなりません。『……お前は、どんな顔をもった人の口に入って骨となり、肉となり、エネルギーとなり、善の世界のために何を残したいと思うのか』と考えながら御飯を食べなければならないというのです」(同第6篇・第3章・第3節・5

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 次回は、「万物主管・『食』について〈後〉」をお届けします。

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