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第63回 堕落論(16)
目的性から見た善と悪

 『原理講論』の「創造本然の価値」には、善とは「神の創造目的を成就する行為とか、その行為の結果」、悪とは、「神の創造目的に反する目的のための行為をなすこと、または、その行為の結果」とあります。

 欲望や愛と性、自由や知恵など、物事はそれ自体は善でも悪でもなく、その目的性いかんによって善にもなり、悪にもなるというのです。