真の父母様の歩まれた道 24
少年期の真のお父様⑨
3つ以上の博士学位を取ることが夢

 『ムーンワールド』で連載してきました人気コーナー、真の父母様の歩まれた道「汗と涙の歴史」をBlessed Lifeでも配信!
 親しみのあるイラストと、小学生でも理解しやすく、分かりやすい文章で紹介します!

 真のお父様は9歳になると、近所の書堂(漢文などを教える私塾)に通うようになりました。書堂では1日に、本の1ページだけ覚えればよいとされていました。お父様は、精神を集中して、それを30分以内に覚えてしまいました。先生の前に立ってすらすら詠ずれば(声に出して読むこと)、その日の勉強は終わりです。

 年老いた先生が昼食の前後に昼寝に入ると、真のお父様は書堂を出て、野山を歩き回りました。山に行く日が増えると、草や実などの食べ物がどこにあるのかよく分かるようになるので、そこで多くのものを食べました。ですから、昼食や夕食が必要なかったそうです。そして疲れると、山で昼寝をしました。

 真のお父様は、書堂に通って『論語』や『孟子』などを読み、漢字を学んで、文字をとても上手に書きました。そのため、11歳のときから先生に代わって、子供たちが手本にする書を書くようになったといいます。

 真のお父様は書堂で学んでおられる頃、将来、3つ以上の博士学位を取るというのが夢でした。どんなことがあっても、それを成し遂げると固く決意していたのです。

 ところが、大きくなってから考えてみると、博士学位を取るということは、真のお父様にとっては簡単なことでした。お父様は、自分が勉強して世界に名だたる学者になって何をするのか、深刻に考えました。そのような学者になったところで、人間や歴史の全ての根本問題を解決できるのかといえば、それはできないというのです。

 真のお父様は、それならば、人間として行くべき道のうち、どんな道が最も困難で大変な道かを考えました。歩むのが大変といわれる道を、お父様は行きたかったのです。今までの歴史において、過去、現在、未来に誰もできなかったこと、できないことを、自分がしなければならないと考えられたのです。

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 次回は、「少年期の真のお父様⑩」をお届けします。