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第5回 食事で脳を鍛えよう! DHA
いわしのお好み焼き風

(光言社『グラフ新天地』449号[2005年11月号]「心と体に効く家庭料理」より)

協力:料理研究家 渡辺英子、一心病院 栄養科

 『グラフ新天地』で連載した「心と体に効く家庭料理」を毎週火曜日配信(予定)でお届けします。
 食事が精神に与える影響に注目した家庭料理レシピです。

【献立】
いわしのお好み焼き風

 今回紹介するDHA(ドコサヘキサエン酸)は、学習能力や記憶力を高める栄養素です。

 「頭が良くなるDHA」と聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

 DHAはぶりやいわしなど青魚の脂に多く含まれています。

 煮たり焼いたりすると失われてしまう栄養素ですが、今回の料理では脂を中に閉じ込めてしまうので、た~っぷり摂取できますよ。


【材料(4人前)】

◯いわし(中) 4匹
◯キャベツ 120グラム
◯ジャガイモ 1個
◯しょうゆ 小さじ1
◯片栗粉 大さじ2
◯おろし生姜 1かけ
◯長ねぎ 1/2本
◯サラダ油 大さじ1
◯お好み焼き用ソース 適宜
◯青のり 適宜
◯おかか 適宜


【作り方】

いわしは手開き(「クッキング豆知識」参照)し、背びれと尾をとり、細かくきざんでおきます。

いわしは生を使ってください。


しょうがをすり、①のいわしと混ぜ合わせます。

いわしの臭みを弱めます。


ジャガイモは皮をむき、10分位水につけてアクぬきしてからすりおろします。

れんこんや山芋でもOKです。


長ねぎをみじん切り、キャベツを千切りにして②、③、しょうゆ、片栗粉のすべてをよく混ぜ合わせます。

 キャベツの千切りは丸めると切りやすいです。

キャベツは火を通すので、太い芯もいっしょに千切りにしてOKです。
長ねぎは普段捨ててしまう青い部分を使えば、色味もきれいでお得です。
混ぜ終わったら、ボウルの中で4等分しておくと焼きやすいですよ。


ホットプレートにサラダ油をひき、④をスプーンで落とし、お好み焼きを焼く要領で形を整えながら180度で両面焼きます。

ホットプレートにサラダ油をたらしキッチンペーパーでふきのばすと、全体にきれいに油がひけます。


焼きあがったらソースをぬり、青のりとおかかをかけて完成です。

ソースはたっぷりめがおいしいです。

 小骨が気になる場合はすり身に、魚の味が気になる場合は豚肉100グラムを加えることができます。

 小麦粉大さじ2をたすと固めになり、大きさやトッピングもお好みしだいなので、バリエーションはいろいろです。


クッキング豆知識
[いわしの手開き]

包丁を尾から頭へ移動させ、うろこを取ります。

えらの付け根から頭を切り落とします。

腹の先を斜めに切り落とします。

はらわたを出します。

腹の中と全体を薄い塩水で洗います。

中骨の上に左右の親指を入れ、しごくようにして親指を左右に動かし開いていきます。


尾の手前の中骨を折り、そのまま身から骨をなぜるように取り除いて、手開きのできあがり。