シリーズ・「宗教」を読み解く 199
救国救世祈祷会が開かれる②
100万人の祈りが「ビジョン」となる

ナビゲーター:石丸 志信

 12月5日に開催された神統一韓国のための救国救世祈祷会は、世界各地から多くの宗教指導者が祝辞を送り韓半島の平和統一を祈念した。

 「私は、天のみ旨に従って本来の姿に戻ろうとするならば、南北朝鮮の統一が必ず必要だと信じます」と力強く語ったポーラ・ホワイト牧師の歓迎の辞から始まり、日本からも、神道、イスラーム、キリスト教の代表がメッセージを送った。

▲「100万人の祈祷がビジョンに」をテーマに開催された 神統一韓国のための救国救世祈祷会

 また、7人の宗教指導者が平和祈願を述べた。
 これには、鮮鶴平和賞を受賞したルーテル世界連盟前議長のムニブ・ユナン師やJSLS2019(ジャパン・サミット&リーダーシップ・カンファレンス2019)に参加したカルヴァン・フェリクス枢機卿らと並んで日本からも高霊宮の牟禮徳琇斎主が登場した。さらに、韓国の4人の代表が祈願文を奉天した。

 そこに登壇された韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁は、「天の父母様(神様)の夢は、地上で真の父母と共に、人類が子女として、幸福で愛に満ちあふれて生きることです。天の父母様はそのような地上天国を設計されました」と明確に語った。

▲神統一韓国のための救国救世祈祷会でメッセージを伝える韓鶴子総裁

 最後に、「一人の祈りは一人の願いですが、100万人の祈りは『ビジョン』となります。今日、100万人の祈りが、『神統一韓国』のビジョンとなり、成就されることを確信します」と、参加者一同で「救国救世祈祷文」を読み上げた。

 聖書は、「幻(ビジョン)がなければ民は堕落する。教えを守る者は幸いである」(「箴言」第29章18節/新共同訳)と教えてきた。また、「神に従う人が大いになると民は喜び、神に逆らう人が支配すると民は嘆く」(「箴言」第29章2節/新共同訳)とも言った。

 今や、韓半島に住む人々、それを見つめる世界の人々の夢が祈りで束ねられ、人類を導くビジョンが高く掲げられた。