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新・熱き祈祷のすすめ 40

 アプリで読む光言社書籍シリーズとして「新・熱き祈祷のすすめ」を毎週月曜日配信(予定)でお届けします。
 祈りの必要性や祈りの種類、実践方法をまとめた祈祷の手引書です。

松本 雄司・著

(光言社・刊『新・熱き祈祷のすすめ』より)

第六章 祈りの恵沢

4 何が重要かを教えられ、それを実行する力を与えられる

 祈祷によって、摂理において何がより重要であるかということを教えられます。また、力のない私たちに、それを実行する勇気や力を与えてくれるのです。

5 かたくなさを砕く力

 祈祷によって、なかなか素直になれないかたくなで傲慢な私たちも、涙の祈りに導かれ、その悔い改めによって心が洗われて、謙遜になり、神の前に平安を得ることができます。自らのかたくなな心を砕いてくれる力であるといえます。

6 愛する力・許す力

 表面的には、いつもにこにこしているように見えたり、冷静な人に見えたりしても、実際には悩みが多かったり、情が激しいタイプの人もいます。表面に出るか出ないかは別にして、み旨の道における様々な人間関係の中では、残念ながら、どうしても許せないと思うようなことがあります。屈辱を与えられ、傷つけられた場合に、何としてもしっぺ返しをしなければ納まらない復讐(ふくしゅう)心ともいうべきものが、私たちの心理の中には根深くあるのです。要するに許せないのです。

 自分に対してよく仕えてくれたり、よく接してくれたりする人を愛することは簡単なことですが、許せない人、感情の中で“殺してやりたい”とまで思うほどの相手を愛することは、容易ではありません。愛するよりも前に、まず許すことができなければ、愛せないのです。許す能力を私たち自身の中に養わなければなりません。

 しかし、完全に相手を許すことは、とても自分の力ではできないのです。復讐心を自分の中で消化し変えてしまうには、神に出会い、神との祈りの中から、神の立場に立って神の目から見たその人を考え、接し方を考えなければなりません。その境地にいかない限り、自分の中では消化されません。私たちの内における抑え難い復讐心は、祈ることなくしては消化できないのです。

 愛は私たちの内にはありません。愛はメシヤを通して神から来るものです。愛し得る能力、その前に許す能力を、私たちは生涯をかけて養わなければなりません。そのためにも、神との関係を大切にしていくことが必要ですし、祈りはまさしく許す力、愛する力を与えてくれるものだと思います。

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 次回は、「数えきれない恩寵(おんちょう)」をお届けします。


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