真の父母様の歩まれた道 20
少年期の真のお父様⑤
多くの人を助ける

 『ムーンワールド』で連載してきました人気コーナー、真の父母様の歩まれた道「汗と涙の歴史」をBlessed Lifeでも配信!
 親しみのあるイラストと、小学生でも理解しやすく、分かりやすい文章で紹介します!

 真のお父様は少年時代、友達をはじめ、多くの人を助けました。

 ふだん満足に食べられず、貧しく暮らす村の友達が弁当にあわ飯や麦飯を入れてきて食べているのを見ると、真のお父様は、そのまま自分の弁当を食べることはできませんでした。その友達の弁当と自分の弁当を取り替えて食べたりしたのです。

 また、友達のお父さんやお母さんが病気なのに病院に行くお金がないというときには、自分のお父さんやお母さんのところに行って涙を流しながら、「私の友達の誰々のお父さん(お母さん)が病院に行けるよう、お金を下さい」と強くお願いしました。お金を出してくれなければ、家にある物を持ち出して売ってでも助けますと、お父さん、お母さんに宣言したといいます。

 村人の中に欲の深い男性が1人いました。そのおじさんのマクワウリ畑は、夏になるといい匂いが漂い、村の子供たちは食べたくてうずうずします。それなのに、おじさんは道端の番小屋に座って、マクワウリを一つも分け与えようとしません。ある日、真のお父様が「おじさん、いつか一度、マクワウリを思い切り取って食べてもいいでしょ?」と尋ねると、おじさんは「いいとも」と快く答えました。

 そこで真のお父様は、「マクワウリを食べてみたい者は袋を一つずつ持って、夜、わが家の前にみんな集まれ!」と子供たちを呼び集めました。それからマクワウリ畑に群れをなして行き、「みんな、取れ!」と号令をかけました。子供たちは歓声を上げて畑に走って入っていき、あっという間にたくさん取ってしまいました。それを他の所に置いておいて、子供たちは早朝、畑に座って、マクワウリをおなかいっぱい食べました。

 その日は大騒ぎです。おじさんは真のお父様を見るやいなや、「この野郎、マクワウリの農作業を台なしにしたのは、おまえか!」と言って、顔を真っ赤にして怒りました。お父様は何を言われても動じず、「おじさん、食べてもいいと言ったじゃないですか。食べたがっている子供たちに時々、マクワウリを一つずつ分けてやるのと、絶対に一つもやらないのと、どっちがいいんですか!」と問い詰めました。すると、かんかんになって怒っていたおじさんも、「そうだ、おまえが正しい」と言って引き下がりました。

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 次回は、「少年期の真のお父様⑥」をお届けします。