2021.10.23 22:00
私の心の中にいる神様 92
全てのことに時がある
良心との対話で、ワクワク感が止まらない!
毎週土曜日に配信予定です。
全てのことに時がある
父母の皆さまがお子さんのことで悩み苦しみ、子供も親の信仰で悩み苦しんでいる──。
自己牧会プログラム事務局に寄せられるこんなお便りをたくさん聞き、希望になるかどうかは分かりませんが、少しでも皆さまの心が軽くなればと思い、証しさせていただきます。
私は信仰二世です。1986年、私が中学の時に母が伝道され、以来、母は信仰の道にまっしぐらでした。
当時マスコミが騒ぐ“そこ”に「まさかお母さんが行っているなんて」と、少しショックを受けました。でも母がしていることだからと、静観していました。
しかし父が教会に大反対していたため、一人娘の私は、身が裂かれる思いをたくさんしてきました。真の父母様に対しては憎しみさえ抱きました。
家の中が荒れるのがあまりにもつらくて、20歳頃からの約2年間の記憶がないほどです。
大好きな父が大好きな母を迫害する姿は地獄でした。何度布団をかぶり、涙したことか。誰にも相談できず、心の中で「神様なんていない。でもいたら助けて」と何度助けを求めたことか──。
このようにして過ごした私は、24歳の時、恋愛結婚をしました。父は夫をかわいがってくれて、夫も私の両親を大切にしてくれました。
母は内心では私に「祝福結婚」を願っていたようですが、私と夫の仲を引き裂くことはしませんでした。
結婚して半年ほどたった時、私がなんとなく好感を持っていた教会の婦人から、「ご主人と祝福を受けない? 教会に連れておいでよ」と言われて、なぜかふらっと2人で訪ねました。
今思うとすごいことですが、そこで原理講義などをひととおり学んだ後、祝福の儀式がなされました。
その過程で夫はだんだん機嫌が悪くなり、「もう二度と来ないし、お前も来るな!!」と言って帰りました。
でもしばらくして夫が、「三日儀式をしないでよいのか?」と聞いてきました。夫は反対はしていましたが、「教会で言われたから」と言って、従ってくれたのです。
あれから22年。3人の息子に恵まれました。私は教会で奉仕をしたり伝道をしたりと、ほそぼそですが活動しています。夫は相変わらず反対の立場で、子供たちも教会に行けていません。
子供たちに祝福を受けてほしいなあとは思いますが、まずは私がたくさんの囚(とら)われを下ろしてからだと思っています。
あれだけ大反対していた父ですが、数年前から少し認知症気味になり、性格も丸くなってきました。そして2019年11月11日、教会で奇跡的に既成祝福を受けることができたのです。
若い時は「教会に火をつけてやる!」と暴れていた父でしたが、祝福式の時、教会長が「霊界に行っても、奥さまと永遠に一緒にいたいですか?」と聞いたとき、父はニッコリ笑い、両手を上げて、「はぁい\(^^)/」と幼子のように返事をしていました。
そんな父も昨年、亡くなりました。父が迫害していたのは、ただ母を教会に取られた気持ちになっていただけだったのだと思います。今はきっと霊界で喜んでくれていると思います。
振り返って思うことは、神様は全ての人に祝福を準備されているということです。ただ時があるのだと思うのです。
無理強いしないで、いつも見守り、信仰をやめないでいてくれた母に感謝します。
きっと希望はあります。過剰に求めず委ねて、感謝できなくても、つらくても、「自己牧会」をしながら、自分の心の中に天国を築いていっていただきたいと思います。
私も頑張ります。
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次回は、「必ず道は開かれる」をお届けします。