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心のあり方 40
世界平和のツボは朝鮮半島

 もう一度皆さまにぜひ読んでいただきたい、編集部イチオシ!なコンテンツをご紹介。
 「文鮮明先生の自叙伝に学ぶ~心のあり方」を毎週木曜日配信(予定)でお届けします。

 なお、この記事に記載されている「自叙伝『平和を愛する世界人として』」のページ数は創芸社出版のものです。

浅川 勇男・著

(光言社・刊『文鮮明先生の自叙伝に学ぶ~心のあり方』より)

第十一章 世界が一つになって平和に暮らす

世界平和のツボは朝鮮半島

 世界全体から飢餓、戦争、貧困、人種差別などが消滅しない限り、私たちの幸福はあり得ないのです。

 では、どうしたら、世界平和は実現するのでしょうか? 世界が魔法のように一挙に良くなることはあり得ません。世界の問題が凝縮している、人体で言えばツボのような箇所があるはずです。そこが回復すれば、全てが良くなる箇所があるのです。整体師さんはツボを見いだして矯正します。

 文鮮明先生はいわば、名医のような方で、「世界のツボ」を見いだして集中治療に当たったのです。文鮮明先生が発見した世界平和のツボ、そこは朝鮮半島です。

 「朝鮮半島は世界情勢の縮図です。朝鮮半島で血を流せば世界が血を流します。朝鮮半島が和解すれば世界が和解し、朝鮮半島が統一されれば世界が統一されるのです」(自叙伝259ページ)

 文鮮明先生は、朝鮮戦争のとき、北朝鮮から避難民として、三八度線を越えましたが、線上で誓いの祈祷をされました。

 「三八度線で南北が分断された地点に到着した時、私は片方の足を韓国に、もう片方の足を北朝鮮にかけて祈祷を捧げました。

 『今はこのように強く押されて南下していくとしても、必ずもう一度北上していきます。自由世界の力を集めて必ず北朝鮮を解放し、南北を統一します』

 避難民の群れに交じって歩いて行く間も、ずっとそう祈り続けました」(自叙伝119─120ページ)

 ではなぜ、朝鮮半島なのでしょうか。三つの理由があります。

 第一に、朝鮮半島の地政学的位置です。朝鮮半島は、海を挟んで日本、アメリカに対して、大陸では中国、ロシアと接しています。北朝鮮問題の解決のために、六カ国協議がもたれましたが、まさしく朝鮮半島の統一には、大国同士の和解と一致が必要不可欠なのです。

 第二は、朝鮮半島の分断は単なる国境線をめぐる国同士の対立ではありません。同じ民族が、思想の対立で血を流し合って対立しているのです。民主主義と共産主義の思想的対立が根底にあります。日本で言えば、関東と関西が思想的対立で、二つの国家を形成して対峙しているようなものです。それゆえ、北朝鮮は共産中国が、韓国は日本、アメリカなどの民主主義国家が支援しているのです。共産主義と民主主義の統一がなければ、根本的解決は困難なのです。

 第三に、世界文明史の潮流が朝鮮半島で結実するからです。エジプトの大陸文明から始まった文明はギリシャ、ローマなど半島文明から、イギリスの島嶼(とうしょ)文明を経て、朝鮮半島で結実します。文鮮明先生はそのように捉えています。

 韓国では、西洋文明の宗教的核であるキリスト教と、東洋文明の宗教的基礎となる仏教、儒教が定着して、見事に融合調和しています。

 「朝鮮半島は東洋と西洋の文明が出会う場所であり、大陸文明と海洋文明が出会う所です」(自叙伝286ページ)

 世界平和は朝鮮半島の統一からなるのです。それゆえ、世界平和実現の時代が迫ってくると必然的に世界の関心が、朝鮮半島に向かいます。いわゆる、韓流ブームが起こるのです。世界的に韓流ブームを引き起こしたのは、歴史ドラマ「チャングムの誓い」です。

 「『チャングム』はヨーロッパ、アフリカ、イスラム圏など六〇カ国に輸出され、世界中で放映される最初の韓国時代劇となった。歴史書の中で眠っていたチャングムがよみがえり、全世界に存在を知らしめたのだ」(『チャングム、イ・サンの監督が語る韓流時代劇の魅力』イ・ビョンフン著、集英社、40ページ)

 日本では、あるドラマと韓国俳優で韓流ブームが噴出しました。ご存じ、「冬のソナタ」とヨン様こと、ペ・ヨンジュンさんです。ある中高年の婦人は、「冬のソナタ」をビデオで五十回見たそうです。決まって同じ場面で涙を流します。しかも、子供と夫を早く寝かしつけてから、見るといいます。夜通し見続け、少し仮眠してから、さらに見るそうです。睡眠時間、二時間でも、生命力にあふれています。体調が悪くても、「ヨン様を見れば、たちまち回復する」と言いました。正に、ドクター・ヨンです。

 最近では、朝鮮半島の歴史をテーマにした、韓国ドラマがヒットしています。ついに、日本史よりも、韓国古代史に詳しい、日本婦人たちが登場しているのです。かつて、「近くて遠い国」と言われていたことを思うと、奇跡です。

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 次回は、「李方子(リ まさこ)さんの生涯」をお届けします。


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