「幸せな結婚」を考える 12

3章「愛」について考える
「好き」から「愛する」へ(3

ナビゲーター:長岡 高史

 愛は無条件的です。
 「私の言うことを聞いてくれたら愛する」「この人を愛したらこんなにいいことがあるから、愛し続ける」、そんな話はないのです。

 与えるという行為の結果、相手が喜べば、それが自分自身へ「喜び」となって返ってきて、もっと与えたくなります。もしも相手が喜ばなかったら、自分の投入が足りなかったとして、さらに与えたくなる。それが愛なのです。

 「かっこいいから好き」「優しいから好き」「自分を大切にしてくれるから好き」。
 もし、このような動機で一緒にいるとしたら、「かっこよくなくなったら」「優しくなくなったら」「自分を大切にしてくれなくなったら」、どうなるのでしょうか。
 もっとかっこいい人、もっと優しい人、もっと自分を大切にしてくれる新しい人を探すのでしょうか。
 それは現実に、浮気、不倫というかたちで現れてしまっています。さらに刺激的な愛を求めて、より自分を喜ばせてくれる相手を求めてしまうのです。