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青年よ行け、そして世界を救え
21世紀の青年運動への提言(6)

 36家庭の朴普熙(パク・ポーヒ)先生(1930~2019)による講演「青年よ行け、そして世界を救え」を毎週月曜日配信(予定)でお届けします。

(光言社・刊『青年よ行け、そして世界を救え』より)

三、神の創造と堕落と復帰

 では今しばらく、この神の創造と堕落の世界を比べてみましょう。
 善なる世界とは、神の創造目的にかなった世界、すなわち神の理想世界であります。
 その世界は、まず真理の世界であり、ゆえに絶対正直の世界でありました。

 また、神の理想世界は、愛の純潔なる世界でありました。そして、純潔なる愛によってつくられた美しい家庭は、理想社会の基礎でありました。
 また、善なる神の理想世界は、人類がお互いに神を愛し、隣人を愛して、為(ため)に生きる奉仕の世界でありました。

 奉仕とは、他を喜ばせることであります。そして、神の理想世界は、喜びがあふれる世界でありました。
 人類がみな、人種、民族、国境を乗り越えて、兄弟姉妹となり、そして、神の人格をもって、絶対正直、絶対純潔、絶対奉仕に生きる喜びの世界、これがまさしく、神の真の愛の主管圏下にある地上天国であったのであります。このように神様は、この地上に天国を設計されたのでございます。

神から離れた世界

 ところが今、この神の理想世界は、どこにも見当たりません。それは、人間が堕落したからであります。堕落とは、人間が神から離れたことを申します。これが今の世界が悪くなった原因でございます。相互に愛すべき人類は、お互いに憎しみ合う怨讐の間柄になりました。今、私たちが住んでいるこの世界は、偽りの世界、不正直がみなぎった世界であります。

 最も恐ろしいことは、この世界が淫乱に満ちた世界であるということです。この淫乱の罪は、神が最も憎悪される罪であります。

 また、この堕落世界は、利己主義の社会であります。自分の利益、自分の民族の利益、自分の国家の利益のために、人を殺します。何でもします。ここには、不正直とインチキと憎悪と葛藤が渦巻いております。そして、神が嘆き悲しむ世界となりました。人間は神の喜びの対象になっていないのでございます。このような世界を皆様、何と名づけたらよいでしょうか?

 それは言うまでもなく、悪魔の、すなわちサタンの主管圏下にある地上地獄であります。不幸にも私たちは今、地上地獄に生きております。

神の救援摂理は復帰

 では、その神は、この堕落世界をどうしようとなさるのでしょうか? もし、神様がこの世界を滅ぼして満足されるならば、その神は失敗の神であります。全知全能なる神でもなく、愛の神とも言えません。
 皆さん、ご安心ください。神の目的は、人類の撲滅ではありません。今、神の意志は、正に人類の「救い」でございます。

 では、神の救援とは、どうすることなのでしょうか? それは、この堕落の世界、地上地獄を転換して、地上天国に復帰することでございます。
 それで、人類の歴史は、復帰の歴史であります。それすなわち、救援でございます。健康な人間が病気になったから、それを治して、元の健康な人間に戻すのであります。

▲善と悪の性質と復帰の概念

救世主

 では、その救援の役事は、だれがなさるのでしょうか?
 新時代、地上天国は、だれが始めるのでしょうか?
 それを行うために、神様から地上に送られた方が、メシヤ、すなわち救世主でございます。

 ところが、その救世主がこの世に現れるのは、今度が初めてではありません。救世主が、一番初めに地上に遣わされたのは、約2000年前であり、その救世主がイエス・キリストでありました。

▲イエス・キリスト

 ところが、不幸にもその救世主は当時、選民イスラエルによって、受け入れられずに迫害され、最後に十字架に付けられました。これは、人類最大の悲劇でありました。それで神はまた、2000年を待ち、再臨の救世主を地上に送ることを約束されたのであります。

 そして、その2000年がおよそ過ぎ去ったのが今であります。今年が1995年ではありませんか。まさしくその再臨の時が来たのであります。この再臨の救世主によって、終末は始まり、審判は行われ、新時代が現れ始めるのです。

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 次回は、「再臨の救世主はだれか」をお届けします。