2021.08.04 22:00
『平和の母』に見る10大奇跡 9
第9回「第9奇跡~天一国モデルを開門したサントメ・プリンシぺ」
浅川 勇男
もう一度皆さまにぜひ読んでいただきたい、編集部イチオシ!なコンテンツをご紹介。
「平和の母」シリーズ第1弾。自叙伝書写の第一人者、浅川勇男氏による「『平和の母』に見る10大奇跡」をお届けします。
神の理想は、天国を地上に創建することにあります。その国を「天一国(天宙平和統一国)」といいます。
天一国では、地球が一つの国土となり、人類は天一国の民となり、真の愛を主導理念とする「天一国主人」となります。
国家の成立を、日本史を例に考えてみましょう。
江戸時代、日本は多くの藩によって成り立っていました。藩が領土を持ち、関所を定めて通行を管理していたのです。
長州藩、薩摩藩、土佐藩など、それぞれが小国家でした。日本国民という意識は希薄でした。しかし明治維新の廃藩置県によって藩は消滅し、実質的な統一国家が成立します。
天一国成立過程においては、現在の国家に対する概念が変容していくことでしょう。
天の父母様(神様)のもと国境は撤廃され、人類は国籍を超克した世界的な国民、世界家族になるのです。
これを妨げるサタンの砦(とりで)は自国中心主義の「国家」という障壁です。
サタンは国家的権力で文鮮明先生の提唱する超宗教超国家の道を阻み、日本、韓国、北朝鮮、アメリカなどの国々が国家的迫害を行いました。たとえ小国であってもつかんで離さなかったのです。
この地上に真の父母を受け入れる国が現れない限り、サタンの国家的防御線は確保され続けます。しかし真の父母を受け入れる国が顕現すれば、一点突破全面展開で、天一国創建は加速することでしょう。
2012年9月3日、文鮮明先生は聖和(逝去)されましたが、この時、世界のどの国も国家的に見送ることはありませんでした。その無念さが、韓鶴子夫人の胸を痛めていたのです。
しかし2019年、「平和の母」の決意と執念により、ついに天一国のモデル国家が現れました。国家基準の勝利がなされたのです。
その国が、中部アフリカのギニア湾にある島国、サントメ・プリンシペです。
9月5日、「アフリカサミット2019」が開催されました。主催は国家であり、参加者は大統領、首相、国会議長、全大臣、国会議員、宗教指導者ら約200人。場所は国会議事堂で行われ、国営放送で全国に生中継されました。
韓鶴子夫人は「神サントメの祝福と共に、真の母と一つとなり、天国のモデルをつくりましょう」(韓鶴子総裁自叙伝『人類の涙をぬぐう平和の母』363ページ)と講演されました。
大統領は感激して「サントメ・プリンシぺは真のお母様が願われる天国のモデルになります」(同363ページ)と感想を述べました。
翌日、国家主催による歴史的な祝福式が行われました。政界や宗教界のリーダー、族長ら600組1200人と、その他に6000組が参加しました。
国家が直接主導し、大統領、首相、大臣が祝福式に参加したのです。天一国のモデルをなした最初の国となったのです。
大統領は韓鶴子夫人に言いました。「サントメ・プリンシぺはお母様の家であり、お母様の国です。いつでもお越しください」(同364ページ)。