『平和の母』に見る10大奇跡 8
8回「第8奇跡~『宗教者の結束』WCLC創立」

浅川 勇男

 もう一度皆さまにぜひ読んでいただきたい、編集部イチオシ!なコンテンツをご紹介。
 「平和の母」シリーズ第1弾。自叙伝書写の第一人者、浅川勇男氏による「『平和の母』に見る10大奇跡」をお届けします。

 神の理想は人類一家族世界実現にあります。その主導的役割を果たすのが宗教でした。

 世界宗教は、国家、民族を超えて拡大しました。しかしその宗教同士が自己の教義を絶対化して、神の名の下に武装して戦い、多くの血を流し合ったのです。

 キリスト教とイスラム教が聖地エルサレム奪還を懸けて戦ったのが十字軍戦争です。キリスト教の敗北によってローマ法王の権威は地に落ち、この戦争の結果は、宗教改革の要因となりました。

 そしてキリスト教徒同士、カトリックとプロテスタントが30年戦争で血を流しました。

 神の名の下に平和を求める宗教同士が争い合いました。さらに宗教の腐敗と堕落は人々の神への不信を高め、ついに共産主義の出現をもたらします。

 共産主義は腐敗したギリシャ正教国ロシアで革命を起こし、神なき国家、ソ連を成立させます。
 この勢いは中国へ伝播し、北朝鮮を成立させ、朝鮮半島を分断させました。

 神の国を建設するはずの宗教にサタンが侵入して、人々の神への不信を喚起させ、ついには共産主義を台頭させていったのです。

 宗教同士の争いこそ、サタンの思うつぼなのです。神の悲し過ぎる涙は、宗教者同士の争いがもたらしました。

 韓鶴子夫人は、すでに17歳の時、聖婚を前にして決意しました。
 「神様の名のもとに起こっている宗教的な分裂は、神様が最も胸を痛められることです。それを必ずや、解決してみせます」(韓鶴子総裁自叙伝『人類の涙をぬぐう平和の母』119120ページ)

▲南アフリカ共和国での祝福式の主礼を務める韓鶴子夫人

 夫、文鮮明先生の聖和後、世界的な宗教の和解活動を展開します。
 天の驚くべき役事によって、「平和の母」はどの宗教国でも歓喜をもって受け入れられたのです。

 イスラム教のニジェールとセネガルで歓迎されました。キリスト教国のジンバブエでは、600万信徒を有するウンダンガ大司教が賛同し、南アフリカ共和国では、ハデべ預言者の数百万信徒が祝福を受け入れました。

 そして20191228日、宗教一致の集大成として、アメリカで世界聖職者指導者会議(WCLC)が創立されるに至ります。
 アメリカ全土と世界中から聖職者およびキリスト教信徒約25千人が結集する中で創設されました。

 「平和の母」韓鶴子夫人は涙ながらにメッセージを伝えました。
 「キリスト教がイエス様の再臨だけでなく、その相対である独り娘に対して関心を持つべきであったこと、…『独り娘、真の母が行うこの祝福こそ、六千年間、人類が待ちに待ってきた夢であり、天の父母様の願いであることを知らなければなりません』」(同399ページ)

 サタンの恐れる宗教者の結束が「平和の母」によって開門したのです。



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