シリーズ・「宗教」を読み解く 174
キリスト教の人生観⑥
キリストが地上で見せた模範に倣って生きていく

ナビゲーター:石丸 志信

 洗礼を受けて新しい生命に生まれ変わった者をキリスト教徒と呼ぶ。

 彼らは、心から「イエスはキリストである」と告白し、創造主を天の父と仰ぎ、救い主イエス・キリストを神の独り子として慕い、そのかたが天に上げられた後に聖霊を送ってくださったので、「父と子と聖霊」の三位一体の神の愛を受けながら、終わりの時、すなわち完成の時まで歩み続けることになるのだ。

 キリストに倣う生き方というのは、イエス・キリストが実際に地上で見せてくださった模範に倣って生きていくことを指す。
 この観点は、文鮮明総裁・韓鶴子総裁夫妻を真の父母として慕い仰ぐ者にとっても、共感し得る人生観を示していると思える。

▲文鮮明総裁・韓鶴子総裁夫妻

 文総裁も次のように語っている。
 「原理のみ言と父母様の生涯のあらゆる記録を天理の根本と考え、そこに符号する生活をしなければなりません。自分の日常生活、家庭生活から、世界のどこに行っても、その本源的事情や姿が乱れてはいけません」(『真の父母経』第十二篇第一章第一節14)

 み言を読みながら、み言の実体であるメシヤを見つめ、また、生きておられるそのかたの思い、言葉、行いを見ながらみ言に帰っていく探究を繰り返しながら、自らもみ言どおり実践することで、それを体恤(たいじゅつ)していく営みが、私たちの生き方と言えるのではないだろうか。