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愛と人生の道しるべ 16

 もう一度皆さまにぜひ読んでいただきたい、編集部イチオシ!なコンテンツをご紹介。
 「愛と人生の道しるべ」を毎週木曜日配信(予定)でお届けします。

酒井 正樹・著

(光言社・刊『若者に贈る~愛と人生の道しるべ』より)

4章 愛と性の神秘

純潔を守った後に得られる夫婦愛
 性は、夫婦がお互いに愛を高めるための人間理解の一つの手段です。二人の信頼と努力の積み重ねによって、初めて性の喜びを感じることができるようになるのです。それは結婚してから何年もかかるものであり、夫婦が身も心も一つになれたと実感できるのは、そういつもあることではありません。

 例えば、夫の心の状態が、良好、普通、悪いの三段階あり、身体の状態も同じように、良好、普通、悪いの三段階あるとします。すると夫は、9パターンの心と身体の状態があり、妻のほうも同じですから、この夫婦の心と身体の状態は9×981通りあることになります。つまり夫婦の性生活の感じ方は81通りあるということで、二人とも満足できる性生活は1年に数度あるかどうかと考えることもできるのです。

 性は恐ろしいほどに精神的なものであり、夫婦の道は実に奥が深い。これが私の実感です。夫婦生活の中で、妻を通して自分の性欲が本質的な愛に溶かされていくのを、私は知りました。

 性の喜びは、いわゆる肉体的テクニックではありません。夫婦が人間として成長し、愛し合っていく中で感じられるようになるものであり、信頼と忍耐と努力の積み重ねなくしては得られないのです。

 このことをはっきりと認識し、性の誘惑に惑わされないようにしてください。純潔を守り抜いた後に得られる夫婦愛の世界は、もっともっと素晴らしいものなのです。

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 次回(7月8日)は、「思春期最大の課題は性欲の問題」をお届けします。


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