2021.06.25 12:00
日本統一運動史 39
日本に真の御父母様を迎える準備時代㉓
開拓伝道地からの便り、その一
『日本統一運動史~文鮮明先生御夫妻と日本の統一教会および統一運動の歩み』を再配信します。
創立40周年の際に発刊されたこの書籍は、日本における文鮮明・韓鶴子総裁ご夫妻の貴重な歴史的足跡と、多岐にわたる統一運動の歴史をまとめた一冊です。
今、改めて読んでおきたい、日本の統一運動の歴史を振り返る連載です。
歴史編纂委員会・編著
第三章 日本に真の御父母様を迎える準備時代
三、草創期を築いた人々の歩み
(3)最初の主要都市開拓伝道以後の歩みと入教者の証し(1961.6〜)
8. 開拓伝道地からの便り、その一
◇名古屋教会 春日(現、ロニヨン)千鶴子
「マーちゃん(倉森姉)が予言を出すようになり、数人の者は初めてなのでびっくり、皆涙を流して悔い改めたのです。霊界は私たちを助けて下さいます。金ばあさん、元気でいます。『東京の家族がおばあちゃんに会うのを楽しみにしている』と話すと、『このようなタケ(何もできない)な者を…』と、びっくりしながら、とても喜んで居ります。主様のいらっしゃる日を待っているおばあちゃん、幼な子のような信仰はどれほど主に喜ばれるでしょう。…
さて、今日起こった出来事について申し上げます。予言が具体的に出ます。『汝ら二人なり。すべて二人中心になれ。汝らの思い、考え、全て我がものなれ。でなければ大いなる禍い起こる。汝らを名古屋に遣わしたるは、わが御旨なり。横を見るな。前を見よ。口も足も我が御業をなせ。汝らを遣わした師を思え。汝らの指導者が苦しみて産んだのだ。原理の中に知恵がある。汝らの指導者を見て、そのように励め。見本とせよ』。
また昨夜の予言にて『明日やれ…』と言われ、6人で教会に乗りこもうとしました。翌日朝祈っていると、『この日を覚えよ。必ず汝らを遣わす。なす業、神が助け給う。我先に働く。汝ら示す業、疑うことなくやれ』。6人共に祈り、名古屋(キリスト教)教会に入りました。
時は流れ、礼拝の最後の祝祷が終わり、人々が帰りかけた時、マーちゃんの口から予言が出た。『汝ら、その足を止めよ。ここにひれ伏せ。原理を聞く者のみ残れ』。突然私は無我夢中で立ち上がって叫んだ。力が出るのである。予言は大きく出るし、私は大きく叫んでいる。全く思いもよらぬことであった。他の4人は祈り続けていた。人も入っていた教会は大騒ぎとなり、私たちを取り押さえに来た。彼らは私たちを外に引っ張り出し、地べたに倒した。それでも私たちは語り続けた。警察を呼んだので、私たちは連れていかれた。その場で6人が祈っていると、天の父は『汝ら、よくやった。この日、恵みの日となる。彼らは聞かない。我また計画を立てる。汝らしばし休め。また示す』と。
ああ、どんなに嬉しかったことか。御父様が喜んで下さった。失敗でなくて本当に良かったと、小指から流れる血を見ながらも、心は嬉しさでいっぱいであった。」(『成約新聞』第2号1961.12.1付より)
◇名古屋教会 倉森(現、周藤)董代
「天地は揺り動かん。何と毎日波乱に満ちた毎日でしょう。思い返せば天来の声を聞いて以来、天地が覆えされるような日々であります。…16日から予言がでます。毎日3回以上。先生、どうすればいいのでしょう。…今日午前4時、『ハハ、シス』の電報を受けました。家には帰りません。これから先、家からどのような形で責められるか知りませんが、変わらぬ気持ちで天法に基づいて行きます。小さく弱いこの身、御父様の加護により鉄より強く不変不屈の精神を持ち、天地人類を愛する犠牲精神に徹して責任分担を全うし、主の御前に出られるその日まで強くなります。」(『成約新聞』第2号1961.12.1付より)
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次回(7月2日)は、「日本に真の御父母様を迎える準備時代㉔」をお届けします。