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氏族伝道講座
喜びと幸せの生活伝道~み言の原点に立ち返る(17)

 氏族伝道講座「喜びと幸せの生活伝道」を毎週水曜日配信(予定)でお届けします。
 伝道勝利の秘訣(ひけつ)は真の父母様のみ言から学ぶことができます。それらのみ言はただ語られたのではなく、実践して勝利された内容を語っておられるからです。
 本書には伝道のポイント、勝利の秘訣、具体的な方案などが、み言を中心に著者の体験やエピソードなども交えて詳しく説明されています。

篠崎 幸郎・著

(光言社・刊『氏族伝道講座 喜びと幸せの生活伝道 み言の原点に立ち返る』より)

第二章 主と出会った者の行くべき道
二、蕩減条件と責任分担

天の信頼を勝ち取る
 真のお父様は心情の復帰段階について、縦的八段階を示されました。それは僕(しもべ)の僕、僕、養子、庶子、実子、母、父、神の八段階です。私たちが蕩減条件を立てながら復帰の道を真剣に歩むならば、「嫌だけれどもする(僕の僕)」から、最終的に「喜んでしてあげたい(実子)」に至るまで、心情が変化していきます。そうして、神様の心情と理想に近づいていくのです。

 私たちがみ言を知ったとき、それを戒めのようにとらえ、「やらなければならない」と感じることがあります。たとえ「嫌だなあ」という思いを抱きながらみ旨を歩んだとしても、それは僕の立場を通過しているのであり、復帰路程を間違いなく歩んでいるのです。

 堕落した人間はメシヤによって原罪が清算されます。ところが、「堕落人間が創造本然の人間に復帰するためには、『メシヤのための基台』を完成した基台の上でメシヤを迎え、原罪を取り除かなければならない」(『原理講論』277ページ)とあるように、メシヤを迎える長成期の完成級までは、自らがサタン分立路程を歩み、信仰基台と実体基台を立てて、「メシヤのための基台」を造成しなければならないのです。

 『原理講論』に、「人間が堕落したのちにおけるこのような条件物は、人間の側から見れば、それは『信仰基台』を復帰するためのものであるが、神の側から見るときには、それはどこまでも所有を決定するためのものであったのである」(279ページ)とあるように、人間が神様の信頼を得る条件を立てるとき、神様はサタンから人間を取り戻すことができるのです。

 み旨の最前線で、神様を疑いたくなったり、置かれた立場から逃げたくなったりすることがあります。しかし、そこで神様の愛を最後まで信じて疑わない不変の心情を貫くとき、神様が私たちを抱きかかえてくださるのです。

 信仰基台を立てるには、「数理的な蕩減期間」が必要なので、ある一定期間、神様との約束を死守し、サタンに奪われることなく無我夢中で一瞬一瞬を歩むのです。たとえ神様から捨てられたような環境でも、神様に対する孝の心情で信仰を全うし、約束を果たすのです。

 神様との約束を守る道は、神様に侍(はべ)る生活です。かつて真のお父様はアラスカで歩んでおられたとき、毎日、夜遅くまで釣りをする精誠を捧げておられました。あるとき、お父様がベッドの角で頭を打ち、けがをされたことがあります。それは、お父様が海から戻って食口にみ言を語られた後、2時間もお休みにならずに、翌朝4時に再び海に出発しようとされたときのことでした。

 真のお母様が、「きょうはお休みになったらどうでしょうか?」と申し上げると、真のお父様は、「私は神様と海で5時に会う約束をしているんだ。行かなければならない」とおっしゃり、そのまま出発されたというのです。

 私たちは、信仰基台の中心人物であるアベルの立場です。真のお父様は以前、本然のアダムとして来られたお父様と一つになってこそ、アベル(霊の親)として立つことができるとおっしゃいました。真の父母様と一体となり、真のお父様のような歩みをすることによって神様の愛が分かり、サタンを分別できるのです。私たちは父母様の伝統を相続し、その代身者として伝道に臨んでいきましょう。

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 次回は、「困難を克服して永遠の宝を得る」をお届けします。


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