2021.06.12 05:00
『平和の母』に見る10大奇跡 1
第1回「第1奇跡~『平和の母』誕生」
浅川 勇男
もう一度皆さまにぜひ読んでいただきたい、編集部イチオシ!なコンテンツをご紹介。
「平和の母」シリーズ第1弾。自叙伝書写の第一人者、浅川勇男氏による「『平和の母』に見る10大奇跡」をお届けします。
神は地上に原罪なき独り子(息子)と原罪なき独り娘を誕生させました。そしてこの二人を聖婚によって真の父母とならしめ、その真の父母を通して人類の原罪を清算、祝福し、人類一家族世界を創建しようとされたのです。
しかし対抗するサタンは、独り子と独り娘の誕生と成長を阻止し、神の目的を破綻させようとしました。
すでに2000年前、サタンは神の独り子イエスを十字架で殺害することに成功しているのです。
本シリーズのタイトルに掲げた「奇跡」とは、サタンの働きを粉砕し、神の摂理を進展させる出来事を指します。
摂理的人物が絶対信仰によってサタンの攻撃を打ち砕く、壮絶な戦いの結果が「奇跡」なのです。
サタンが最も恐れたのは、神の独り子・文鮮明先生の誕生とともに、神の独り娘・韓鶴子女史の誕生と成長です。
独り娘は真の母となり、その胎から原罪なき子女を誕生させるからです。独り娘は人類を本然の人間に生み変える真の母となって、サタンに決定的な打撃を与えるからです。
たとえ愛情に満ち、信仰の深い本性を持った女児が誕生しても、原罪を有している限り、サタンにとって致命的な存在にはなりません。絶対に破綻させなければならないのは、神の独り娘の誕生と成長なのです。
それ故、サタンは総力を挙げて、独り娘の誕生を阻止しようとしました。
流産か死産か、誕生までの期間は、神と人類の運命を懸けた、サタンとの壮絶な戦いの日々だったのです。
ついに独り娘が誕生した時、角を生やした真っ黒なサタンが現れて悔し紛れに、生母に怒鳴り散らします。山も川も吹き飛んでしまうような大声で叫んだのです。
「この赤ん坊をそのままにしておくと、将来、世の中が危なくなる。すぐに葬らなければならない」(韓鶴子総裁自叙伝『人類の涙をぬぐう平和の母』57ページ)
独り娘の摂理的価値を誰よりも知っていたのはサタンでした。サタンがつくり上げた世界を根底から崩壊させてしまう存在だったからです。
サタンは聖なる母子にあらゆる攻撃を仕掛けました。それに対して独り娘の母が叫びます。
「サタンよ、直ちに立ち去れ! この娘は天にとってとても大切な子である。お前に傷つけさせたりはしない!」(同58ページ)
神の独り娘を抱きかかえる母親の絶対的な信仰がサタンの攻撃を打ち砕き、守り切ります。サタンは彼の世を崩壊させる最も危険な娘を6年間にわたって執拗(しつよう)に攻撃し続け、独り娘を守らんとする生母とサタンとの壮絶な戦いがなされたのです。
生母である洪順愛女史は幼子を主の娘と確信し、自らを乳母として定めて、決意を固めます。
「この赤ん坊を、精誠を尽くして育てなければならない。今後、世俗に染まらないよう、主のために清く美しく育てなければならない」(同58ページ)
サタンのいかなる攻撃も、母の信仰を強めることはあっても、打ち砕くことは全くできなかったのです。