私の心の中にいる神様 72
良心は私の全てを知っている

 良心との対話で、ワクワク感が止まらない!
 毎週土曜日に配信予定です。

良心は私の全てを知っている

(男性 50代)

 2016年に自己牧会プログラムに出合いました。
 「自覚を取り戻す」ワークや「心の目で見る」ワークなどを実践する中で、自分の中でモヤモヤしていたものがスーッと溶けていく感覚がありました。それまで道がないように思われていたところに道が見えてくる、そんな恩恵を受けました。

 ただ、同プログラムを実践している人がよく証ししていた「失くした物を良心に尋ねたら、出てくる」という内容には、当初、葛藤していました。「なんと、次元の低い話だろう」と思ったのです。

 ところがある時、必要に迫られて、失くした物を良心に尋ねるはめになったのです。
 子供を連れて車で釣りに行った時のこと、釣り場に着いたら携帯電話が見当たりませんでした。慌てて車に戻って探したのですが、見つかりません。諦めて釣り場に向かって歩いている時、「そういえば、良心に聞いたら、失くした物が見つかるって言っていたな」と思い出しました。

 だまされたと思って、「私の携帯電話はどこに行ったのでしょうか?」と良心に聞いたところ、ある光景が心の中に映ったのです。それは私が釣り道具を下ろした場所の光景でした。あまりにもはっきり映ったので、とても驚きました。
 その場所を探してみたら、ちゃんとそこにありました。朝方で暗かったので、一度探したときには見えにくかったのです。
 尋ねたら「ポン」と答えが来たという、衝撃的な体験でした。

 その後、自己牧会プログラムを学ぶ中で、「良心との対話を通して、過去についてひもとかれなかったことがひもとかれることがある」ということを聞きました。
 私は携帯電話の体験を土台に、自分にとって長年、疑問に思ってきたことを尋ねてみることにしました。

 それは、私の曽祖父のことでした。曽祖父は19181010日に北朝鮮の平安北道で亡くなっています。どういう経緯でそうなったのか、父も知らないとのことでした。

 1918年頃に日本人が北朝鮮に行っているというのは、あまり良いイメージはないと思います。何かしら讒訴(ざんそ)されるような出来事があったのではないか──。そういう不安がずっと私の中にありました。
 それで、曽祖父の本籍地を訪ねて、同じ姓の人を探して聞いてみたり、古いお寺に行って尋ねたりと、いろいろ手を尽くしたのですが、分からずじまいだったのです。

 そこで、「曽祖父はなぜ北朝鮮に行ったんでしょうか?」と良心に尋ねみました。すると、携帯電話の時と同じような感覚で「ポン」と浮かんできた答えがあったのです。
 それは、「クリスチャンだった」という、全く予想だにしなかった答えでした。「本当でしょうか?」と尋ねたら、今度は「内村鑑三」という言葉が浮かびました。

 そこで、曽祖父の本籍地と内村鑑三の関係をネットで調べたところ、一発で資料が出てきました。

 1905年、内村鑑三は「神の愛による理想共同体の実現」を目指して、「教友会」という組織を立ち上げていますが、その出発の場を持ったのが、まさに曽祖父の本籍地だったことが分かりました。その立ち上げは、石を投げられるという厳しい環境の中での船出だったということです。一般のキリスト教からも理解されない中で、その運動が進められていったことが伺えました。

 教友会の構成メンバーは「18歳から40歳までの青年と壮年」と書いてあり、曽祖父の年齢は1905年当時、ちょうど40歳でした。
 ここまで分かったとき、長年の疑問が解けたという感覚がありました。
 さらに、これによって神氏族メシヤ勝利への道が一歩前進したように思えたのです。

 この体験を通して、私の良心は私について全て知っている、失くした物から、過去の歴史まで全て知っているということを実感しました。そして、私が天の願いに生きることができるように応援してくれていることも確信したのです。

 自己牧会プログラムは、今後私たちが新しい時代を築いていくに当たって必要なものであると実感しています。

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 次回(6月12日)は、「お便り&コメント」シリーズ⑥「娘が結婚に嫌悪感を感じています」をお届けします。


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