2018.04.09 12:00
コラム・週刊Blessed Life 10
伊豆にて世界の平和を思う
新海 一朗(コラムニスト)
先日、熱川温泉で妻と一緒に二日間ほどゆっくり過ごした。温泉も良く、食事も良かった。日本人にとって、祝福された生活とは温泉に入りおいしい食事を頂き、ゆっくりと疲れを取るような生活のことである(と私は信じている)。
熱川温泉は、伊豆の熱川駅の周辺にある温泉であるが、駅のすぐ近くに「熱川バナナワニ園」というのがあり、気になって入園することにした。世界中のワニが大集合しているのには驚いた。大小さまざまのワニがいて、ほとんどが、中南米産、東南アジア産、アフリカ産、オーストラリア産などであった。ワニの生息域が大体その辺ということであろう。
写真はイメージです
ワニを観察しながら、以前、訪れたことのある下田開国博物館を思い起こした。
伊豆半島は、現在、観光半島と言ってよいほど、それぞれの街がさまざまな観光客誘致の温泉、博物館、美術館、植物園、動物園、アミューズメントパークなどを設けて、観光合戦を繰り広げている。半島先端部の下田港が開国最初の開港場となったことを考えると、2000点もの歴史資料の数々が展示される下田開国博物館こそ、伊豆半島を考える上で最も意義深いものであるといえよう。
米国が日本を鎖国から開国へと転換させた契機となった所が下田なのである。そして今、世界は国家同士の閉鎖系から開放系へと進展する中で、平和というものをどう構築できるのか、そこに人知を結集しているところである。