ファミリーサポートコーチング講座 8

 「ファミリーサポートコーチング講座」は、文字どおり、より良い家族関係や人間関係を実現するために読者の皆さまをサポートするコーチング講座です。
 毎週月曜日配信予定です。皆さまの家庭生活、信仰生活、社会生活にぜひお役立てください。

第8回 負の感情に向き合って解決

ナビゲーター:西森 響
監修:阿部 美樹(伝道教育局)

 今回は、コーチングを受けた女性(40代)の感想を紹介します。

子供の不登校がきっかけに
 子供の不登校に苦悶していた時にコーチングと出合いました。
 蕩減条件をいろいろ立てたり、教会で面談などを受けたりしながらも先が見えず苦しい心を抱えていたので、藁(わら)にもすがる気持ちでセッションを受けさせていただきました。

1回目のセッション
 1回目のセッションで、私の苦しい心をコーチがよく聴いて寄り添ってくださいました。

 潜在意識に働き掛けるコーチの質問がとても不思議な感覚でしたが、心の奥底にある感情が引き出されて本性に気付かせていただくことができました。
 「潜在意識の上書き」という表現がぴったりでした。

 私の中にある負の感情(不安、責める気持ち、〜すべき)をコーチが承認してくれた時の言葉を今でも覚えています。

 「それは不安になりますよね。心配とか不安って決して悪いことじゃないです。不安があるから備え、準備ができる。例えば、崖の近くに来たとき、ここまで来て大丈夫かな、という不安な気持ちがあるから、安全を守ることができます」

 私の中では、「不安」イコール「ダメなもの、なくさないといけないもの」と思っていました。しかしコーチのこの言葉によって、不安の肯定的価値に気付きました。
 そして真の父母様の愛で包まれた感覚で涙が溢れ、全てを受け止めてもらえた安心感で満たされました。

 私の心は、苦しさばかりで負の感情から逃げようとしていたけれども、結局負の感情に向き合ったところに解決策がありました。また、ネガティブなものにポジティブな意義を見いだせて、「とても大切なもの」として腑(ふ)に落ちる大きな気付きを得ることができました。

2回目のセッション
 2回目のセッションでは、子供が父親を怖がっていることを「私の心の反映かな?」と感じていましたので、夫婦関係の内容をテーマにしていただきました。

 夫の血気怒気は、責任感や寂しさからくるもので、私が父親と子供をうまくつなげられていないことに気付けました。

コーチを目指して継続的に学ぶ
 セッションで愛を感じ、心の解放と視点が変わることで救われた実感を得たことから、自分もコーチになりたいと思い、継続的に学びを続けました。

 1年ほどたつと私の心が変化し、捉え方が大きく変わっていきました。子供が心を開き、自分の気持ちを伝えてくれるようになりました。

 母である私がわが子をありのままに受け止められるようになると、子供が明るくなっていき、本当にうれしかったです。徐々に学校にも通えるようになり、子供らしく伸び伸びと過ごせている姿を見ることができて幸せを感じます。

 コーチから「二世は親の心を見抜き、身をもって教えてくださっています」と言われた言葉が印象的で、私を覚醒するために必要な体験だったと思えてなりません。

 コーチングに出合えたことを天の父母様、真の父母様に感謝します。

※FSコーチングでは「負の感情」を「陰の感情」と表現しますが、詳細は改めて説明します。

---

 次回は、「ラポール3 傾聴」についてお伝えします。