2021.02.23 17:00
シリーズ・「宗教」を読み解く 155
国連「世界異教徒間の調和週間」記念行事②
文鮮明総裁が提唱した「超宗教議会設立」のビジョン
ナビゲーター:石丸 志信
2月12日、「世界異教徒間の調和週間」記念行事として開催した第113回「超宗教フォーラム」(主催:宗教者平和大使協議会、IAPD-Japan)で、魚谷俊輔UPF-Japan事務総長が「UPFの歴史と超宗教平和運動」と題して、異教徒間の調和週間の意義と、超宗教運動に関するUPF(天宙平和連合)の活動について講演した。
魚谷事務総長は、文鮮明総裁が主導してきた超宗教運動の歴史を概観。また、世界の人口の8割が何らかの宗教を持っているにもかかわらず、国際平和機構としての国連自体が反宗教的なイデオロギーによって運営されているという問題点を指摘した。
「文鮮明総裁はUPFの前身として、1999年2月に、宗教間の和解と民族・国家間の和解を通じた平和実現のビジョンを掲げて世界平和超宗教超国家連合(IIFWP)を創設した。2000年8月18日、米ニューヨークの国連本部を会場にIIFWPが主催した『アセンブリ2000』の席上では、国連に上院としての世界の宗教指導者で構成される『超宗教議会』の設立を提案した」と語った。
魚谷事務総長は、文総裁が提唱した「超宗教議会設立」のビジョンはその後、2006年にフィリピンが48カ国の協賛国と提出した「国連システム内にグローバルな宗教間・文明間・文化間の対話を実施するための部署を設置する」という決議案が国連総会において全会一致で採択される形で具体化した、と語った。