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『祝福家庭』95号(2019年 冬季号)
「小学生教育Q&A
〜PTA活動との関わりについて〜

家庭教育局成和子女部 部長・齋藤安正

【Q】
 1年生の子供をもつ母親です。来年度、PTAの役員を務めることになりそうで、人間関係や拘束時間がどうなるのか心配です。前向きに臨むためのアドバイスを頂けますか?


【A】

●賛否両論があるPTA活動
 「PTA」は正式名称「Parent‐Teacher Association」の略で、「家庭(保護者)と学校(先生)が協力し合って教育効果の向上を図る、学校単位の組織」とされています。

 保護者たちからは、「知り合いが増える」「先生と仲が良くなる」「子供たちの学校でのようすが分かる」など肯定的な意見がある一方、「仕事を休まないといけない」「親の介護で手いっぱい」など否定的な声も聞かれます。

●嫌がられる3つの理由
 家庭ごとにさまざまな事情があり、活動の曜日や時間帯をどれだけ考慮しても誰にも都合がいい時はありません。そのため、保護者会で委員や役員を決める際には、何とか逃れようと押し付け合いの空気が漂うことになります。
 PTAが嫌がられる一般的な理由を3つ挙げます。

「平等な負担」を求める
 「任意参加」が原則であるにもかかわらず、実質的には「強制加入」になっており、「1つのクラスから委員を人選出する」などの決まりがあることで悲劇が生まれます。

 1度も携わっていないと「ずるい」と思われ、役職が押し付けられたり、じゃんけんやくじ引きで選ばれたりすることもあります。

運営方法に無駄が多すぎる
 毎年、構成員が変わるという特性上、活動内容や運営方法を改善しづらく、効率の悪いやり方で慣習的に行っていることがあります。

人間関係の難しさ
 PTAは、職場やサークルなどと違い、仕事や趣味、生活環境などの共通点が少ないため、人間関係を築くのがより難しく感じられ、「関わりたくない」と思う人が多いのかもしれません。

●PTA会長体験者の声
 二世家庭でPTA会長を務める2人の男性に、PTA活動に関わるメリットを伺いました。参考にしてください。

〇  PTA会長に思ったほど権限はなかったが、発言権(影響力)はあり、校長、教頭とも対等に話す機会がある。

〇 行事や授業参観(学校公開)、子供の話を聞くだけでは分からないことが多いが、役員を務めると、学校での日常のようすを見ることができ、学校の良い面と課題の両方を認識できる。

〇 全体の前で挨拶をする機会が多いので、子供たちはうれしく、誇りに思ってくれる。

〇 過激な性教育やLGBTSNS、いじめなどの課題に対していち早くキャッチし、家庭連合の考え方を基に一定の主張ができる。

〇 地元議員や教育委員との関係を築くことができる。

〇 会長の任期後も、学校や地域の運営、環境発展に携わることができる。

●二世、三世を育む基盤づくり
 共働き夫婦が増え、PTA活動に負担を感じるのは祝福家庭においても同じです。「家庭連合の信仰を基に、より地域に貢献し、周りの人々に良い影響を与えよう!」と思えなければ、回避を願う一人になってしまうでしょう。

 私たちが地域の人々に尽くすことで、巡り巡って我が子に良い影響が及ぶことは間違いありません。
 子供の成長段階に応じて求められる役割を、教会学校だけでなく、学校や地域社会において積極的に果たしていくことが大切です。

 二世祝福についても同じことが言えると思います。全ての祝福家庭が教会学校や二世教育に積極的に関わり、全ての祝福子女が祝福を受けるようになれば、我が子も祝福に自然に臨むようになるのです。

 父母の皆さんには、PTA活動に関わることをお勧めしたいです。地域に影響を与えることができる役員(会長)になる祝福家庭が増えていけば、二世、三世を育む基盤にもなるでしょう。

 活性化する食口共同体、地域を盛り上げる家庭青年会によって、真のお母様が強調される神氏族メシヤ勝利への道も開かれると信じます。

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