光言社 編集者ブログ

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2023年06月22日

夜な夜な繰り広げられる、父子のバトル!

私には、中学生の息子がいます。
 
ご多分に漏れず、反抗期のど真ん中で、会話がスムーズにいかないこともしばしば。
 
学校での様子を聞くにも、タイミングをよく見計らわないと、途端に機嫌が悪くなります。
(どこに不機嫌スイッチがあるのか分からない)
 
そんなときはひたすら、嵐が過ぎ去るのを待つのみ。
 
思春期の子供は難しいです。
 
まあ、自分の中高生時代を振り返れば、思い当たる節がないわけではありませんが……。
 
そんな彼と毎晩、決まって過ごす時間があります。
 
祈祷会が終わった後、彼がおもむろに口を開くのです。
 
「よし、バトルすっぞ」
 
そうして彼が取り出すのが、何十枚ものカードの束。

彼が小学1年生のときから集め始めたトレーディングカード(*)です。
*様々なカードを組み合わせて、相手と対戦するカードゲーム
 
始めてからかれこれ、丸7年になるので、集めたカードの枚数は相当なもの。
 
友達と交換しながら、より強い組み合わせや戦略を開発するのがおもしろいようです。

 
私も、最初は子供と一緒に集めて、家の中で対戦していたのですが、
その膨大な種類に途中で付いていけなくなり、だんだんお休み状態に。
 
しかし、なぜか最近、また毎晩のように彼と対戦するようになりました。
 
正直、私は複雑な戦略を考えるのが億劫なので、
だいたいワンパターンな闘い方に終始するのですが、
我が家の中ではまあまあ強いらしく、良い対戦相手になるようです。
 
もちろん、手加減などしませんが、
そもそも彼のほうが強いので、だいたい私が負けます。(笑)
 
そして、どういう組み合わせをしたらよいのか、
どういう展開に持ち込めばよかったのか、息子に教えを乞います。
 
カードゲームをしているときの彼はやたらと饒舌。
 
さっきまでの不機嫌など、どこ吹く風です。
 
私にとっても、思春期の息子と喜怒哀楽を共有できる、貴重な時間。
 
カードゲームが、彼との「共通言語」の役割を果たしてくれています。
 
この先、いつまでこのバトル(会話)が続くのかは分かりませんが、
私自身も楽しみつつ、彼の心の声に耳を傾けていきたいと思います。

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