光言社 編集者ブログ

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2018年09月13日

先輩家庭を通して与えられた〝神様の言葉〟

 ある日、長女(小5)が「友達の○○ちゃんの家には、『スイッチ』(ゲーム機)が2台もあるんだよ。すごいね。うちには、なんでないの?」と言ってきました。

 私はそれまで、「目が悪くなる」「勉強が手につかなくなる」などの理由を並べて、「我が家は、ゲーム機は買わない!」と、ことごとく子供の〝お願い〟をはねのけてきました。しかし、なぜかそのときは、長女の言葉が胸にぐっと突き刺さったのです。

 ほかの家庭と比べられて〝親としてのプライド〟が刺激されたこともありますが、長女が〝うちは宗教をやっているから、ゲームを禁止された〟などと捉えてしまったらどうしようかという不安が生じたことも原因かもしれません。

 長男(中1)がよく、スマホで「ゲームの動画」を見ていたことも思いだし、思い切って「スイッチ」を購入しました。親の愛を感じて、〝部活や勉強に励んでくれたらいいなあ〟という淡い期待を込めながら…。

 「宿題が終わってからする」「1人、1日30分」「ゲームのことで兄弟げんかをしない」などのルールを決め、守れなかったら没収することを宣言して子供たちに渡しましたが、現実は甘くありません。ゲームに〝飢えていた〟長男は、勉強や食事そっちのけでゲームをして、妻と衝突を繰り返しました。そして私は、妻からすれば〝ゲームを買ってしまった罪人〟のような存在になってしまったのです。

 私はルールに従ってゲーム機を没収しました。そして、しばらくようすを見ようと思っていた矢先、長男からLINEで「死ね」の文字が送られてきました。

 ようやく「気持ちを率直にぶつけてくれてありがとう」と返信したものの、心はやはりへこみました。その文字が目に浮かぶと、頭がぎゅっと締め付けられるような気がしました。

 そのようなとき、ある先輩家庭とお話をする機会がありました。その方の息子さんは、祝福が2度難しくなって心が傷つき、言葉を荒げて親に手を上げることもあったようですが、昨年、祝福を受けて家庭を出発し、今はその先輩家庭と二世帯で暮らしています。

 その先輩は私に「息子から親であることを否定されても、私たちは、親であることを捨てませんでした。それが神様の〝親の愛〟だと思います」としみじみと語られました。

 その言葉は、私への〝神様の言葉〟でした。「神は死んだ」と言われながらも、人類を愛し続けてこられた親なる神様です。私は、「子供に何と言われようが、向き合い続けていこう!」と、子供の成長を信じ、奮起することができました。

 これからも親子で衝突することはたくさんあると思います。その中で神様の愛に触れながら、まずは親として成長していきたいと思います。

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